赤旗2020年9月10日付
日本共産党の小池晃書記局長は9日、ニッポン放送の「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、「安倍政治」の深刻な行き詰まりと、自民党政治に代わる野党連合政権の展望について語りました。
パーソナリティーの辛坊氏から自民党総裁選と解散・総選挙について問われた小池氏は、行き詰まった「安倍政治」からの転換が打ち出せず同じ方向を突き進もうとしており、「二重の行き詰まり」だと指摘。今やるべきは国会を開き議論をすることだが、「自民党総裁選では政治は変わらない。一定の時期に解散・総選挙を行い野党が政権構想を示して国民の信を問うことが必要になってくる」と語りました。
辛坊氏から政権をとるつもりがあるのかと問われ、「本気で政権をとろうと思っているから、市民と野党の共闘を進めている。共産党単独でなく、いつでも統一戦線でやっていくというのが綱領の立場だ」と訴えました。
政権をとるために支持率をどう上げるのかについては、「野党が国民に期待感を持っていただけるような政権構想を示すことだと思う」と主張。自民党は「悪夢の民主党政権」としか攻撃できないが、「今度は共産党も含めた政権構想だというのが一番インパクトがある」と述べました。
辛坊氏は、長い自民党政治のなかで野党からも共産党は排除されてきたが、最近は状況が変わってきたと指摘。小池氏は「この間、国会での共闘は共産党抜きにはありえないものになっている。これをつくったのは市民の力。安保法制や反原発の運動のなかで、共産党を含めた野党のかたまりを市民が応援する流れが生まれてきた」と発言。日本の戦後史のなかで、野党が共産党も含めて国政の問題で自民党に対抗軸を示して持続的に共闘したことはなかったと述べ「新しい時代をつくる入り口に立っていると思う」と語りました。