赤旗2020年9月1日付
安倍晋三首相の辞任表明を受け、与野党の書記局長・幹事長が31日、国会内で会談しました。
自民党の二階俊博幹事長は、安倍首相が持病再発により国民の負託に自信をもって応えられる状態でなくなったとして先週辞任を表明したと説明し、「一日も早く後継総裁を選び、政治の停滞を招かないよう対応したい。ご迷惑をおかけするが、よろしくお願いしたい」と野党側に協力を呼びかけました。
野党各党は、臨時国会を早期に開き、首相指名選挙を行ったうえで衆参両院の本会議代表質問や予算委員会で十分な審議を行うよう求めました。
日本共産党の小池晃書記局長は「コロナ感染の広がりのもとで医療・検査体制の強化や、景気の急速な悪化など国政の課題は山積している」と指摘。通常国会が6月17日に閉会し、野党が7月31日に憲法53条にもとづく臨時国会召集要求をしているが、政府・与党は応えていないとして、「安倍首相の辞任でうやむやにするわけにはいかない。臨時国会は、後継首相の指名だけでなく、新首相出席のもとで衆参本会議での代表質問、衆参予算委員会の質疑など十分な議論を行うべきだ。それまでの間も閉会中審査、政府・与野党連絡協議会などを適宜開いていくべきだ」と述べました。