赤旗2020年8月26日付
小池書記局長が批判
日本共産党の小池晃書記局長は25日、国会内で、公職選挙法違反の罪で起訴された前法相の河井克行衆院議員と妻の案里参院議員の初公判について記者団から問われ、「河井夫妻は地元議員への資金提供を認めながら、『党勢拡大のための政治活動だ』として、選挙目的ではないと弁明したが、まったく成り立たない」と批判しました。
小池氏は、両氏が参院選挙の直前の時期に大量の金銭を自民党の地方議員に配布したとして、「参院選挙の票のとりまとめを目的とした資金提供であることは明らかだ」と指摘。同党本部から案里被告陣営に提供された1億5000万円という破格の資金は、選挙のためのものだと述べ、「買収行為と見られても仕方がない。両人とも国会議員を辞職すべきだ」と語りました。
また、安倍晋三首相と、自民党の責任について問われて、小池氏は「安倍首相が自らの秘書団を広島選挙区に送り込み、てこ入れをやった。破格の資金提供の責任者である安倍氏と自民党の責任が厳しく問われる」と強調。「どういう目的の1億5000万円だったのか、それが何に使われたのか、自民党として説明・解明する責任がある。安倍首相には、説明責任にとどまらず、政治的な責任が鋭く問われている」と語りました。