赤旗2020年8月16日付
日本共産党の小池晃書記局長は15日、東京・池袋駅前での街頭演説で、4閣僚による靖国神社の参拝に対し「断じて許されない」と厳しく批判しました。
小池氏は「終戦記念日の現役閣僚による靖国参拝は4年ぶりだ。しかも一気に4人そろっての参拝だ」と指摘。安倍晋三首相が同神社に玉串料を奉納したことも批判しました。
小池氏は「もともと靖国神社とは旧陸・海軍両省が管理する軍事的宗教施設だった」と指摘し、同神社がまつっているのは明治維新以降に天皇のためにたたかって死んだ軍人・軍属だけであり、原爆などの民間犠牲者はまつられていないと述べて、「多くの若者は『靖国で会おう』と戦場へと赴いた。日本中の人々を戦争に動員する精神的支柱だった」と強調しました。
さらに、同神社が今も日本の侵略戦争を「正しい戦争だった」と主張し、そのことを展示する付属施設「遊就館」も備えていると述べ、「靖国参拝は不戦の誓いでも戦争犠牲者への慰霊でもない。逆に戦争犠牲者やその家族の『二度と犠牲者を出さないで』という願いを踏みにじるものではないか」「日本共産党は閣僚による靖国参拝は行わないよう強く求める」と訴えました。