赤旗2020年8月12日付
小池氏
日本共産党の小池晃書記局長は11日、国会内での記者会見で、安倍晋三首相が長崎市での記者会見で質問を2回しか受けなかったことについて問われて、「あれは記者会見とは到底呼べないのではないか」と批判しました。
小池氏は、安倍首相の会見での質問と答えが事前に原稿になっており、そのまま読み上げたといわれていると指摘。「記者会見は、国民の疑問をメディアがぶつけて、納得いかない答えであればさらに問うものだ」として、他国の首脳も記者の質問が途絶えるまで答えていることに言及し、「安倍首相のこの間の会見なるものは会見の体をなしていない」と述べ、「この点ではメディアの側も、政権にもっと厳しくのぞむべきだ」と指摘しました。
また、広島と長崎の平和式典で安倍首相のあいさつが酷似していたことを問われて、「これは今回に始まったことではないが、何より核兵器の問題について語るものを何も持ち合わせていないからだ」と批判しました。
その上で「重大なことは被爆者が求めている核兵器禁止条約への参加という文字がないことだ」と指摘。「被爆国の首相として、核兵器禁止条約を求める国際世論、被爆者の声に正面から応えるという姿勢がまったくない。『これで被爆国の首相といえるのか』と被爆者は鋭く問いかけているが、その通りだと思う」と述べました。