赤旗2020年7月28日付
全国革新懇は27日、東京都内で代表世話人会を開きました。新型コロナウイルス感染拡大が問う課題や、東京都知事選の結果と総選挙へむけた「市民と野党の共闘」の発展などについて意見交換しました。全国革新懇40周年企画や来年開催予定の全国交流会についても話し合いました。日本共産党の小池晃書記局長が参加しました。
都知事選と都議補選の結果をめぐり、新自由主義を乗り越えた社会をどうつくるかで野党間の共闘が発展し、かつてない結束でたたかった選挙になったと報告されました。コロナ禍の下でも豪雨災害は複合的な深刻な被害になっており、再建を諦めさせない支援の必要性が強調されました。感染拡大のなか、安倍政権がまともな対策を打ち出せず、PCR検査数は世界で159位という深刻な状況になっており、検査数の戦略的拡大などを求めるとともに、国会を開けと野党が結束して求めていく必要性も語られました。
東京の代表から「都知事選で総選挙に向け密度の濃い共闘ができ、政策も大きく発展した」との発言がありました。沖縄からは「米軍基地がコロナのブラックボックスの発生源になっている。米軍基地は市民生活と共存できない」との声が出ました。「現在進行形で、コロナ危機を乗り越え得る社会をどうつくるか。大きな展望を打ち出すことが大切だ」の意見もありました。
各分野から、「コロナ危機を乗り越え、憲法が生きる持続可能なジェンダー平等社会を打ち出そうと議論している」(新婦人)、「コロナ時代に学ぶ権利、学ぶ機会を補償させる運動を力をあわせてつくりたい」(民青)などの声が出されました。
40周年企画にむけ、「この40年間の新自由主義に対する運動と、この5年の市民と野党の共闘の発展に果たした革新懇の役割を浮き彫りにしたい」との提起もありました。