赤旗2020年7月21日付
小池晃「特別月間」推進本部長は20日、党内通信で全党に訴えを行いました。その内容は次のとおりです。
新型コロナウイルス感染症の拡大と甚大な被害が広がる豪雨災害のもと、国民の苦難軽減の活動に、「特別月間」での党づくりにと、連日の大奮闘に心から敬意を表します。
安倍政権はコロナ感染の広がりを前にしながら、積極的なPCR検査の戦略も示せず、「Go To」キャンペーンをめぐる迷走を重ねています。国会を閉会し、国民に説明することからも逃げ回る安倍首相に、国民の怒りは沸騰しています。こうした中で、日本共産党と「しんぶん赤旗」が、国民の立場に立った提案と展望を示していることに期待と共感が広がっています。
党員現勢前進、目標をやりぬく姿勢を堅持して
今日、この緊急の訴えを行うのは、何よりも7月15日の志位和夫委員長による党創立98周年記念講演を力に、「特別月間」の7月目標を総達成するためです。
私が強く訴えたいのは、この7月、「党員現勢で必ず前進に転じ、自ら決めた目標をやり抜く」という姿勢を断固として堅持し、実践することです。ここで目標にしがみついてがんばり抜く、それは「月間」全体の成功を切り開く上で極めて大きな意義を持ちます。全党の力で、何としてもやり抜こうではありませんか。
そして、5月、6月と前進した「しんぶん赤旗」読者の3カ月連続増勢を勝ちとろうではありませんか。
全党のみなさん。党員拡大を中心に読者拡大も、目標を必ずやりきる決意を固めあうことを心から呼びかけるものです。
記念講演が深い感動と確信を広げている
7月目標達成の条件はあるのか。その条件は、何よりも記念講演が全党に深い感動と確信を広げていることにあります。
今回の記念講演は、党内通信とインターネット中継、その後の録画視聴を含め10万人近くが視聴するという、空前の規模となりました。視聴された方からは、4人の識者の心のこもったメッセージへの共感とともに、とても熱い感想が寄せられています。
何よりも、コロナ危機が長期化の様相を示す中で、科学的根拠をもって危機を打開する展望を示した講演に、「目の前が晴れていくようだった」「重い気分が払しょくされすっきりした」という感想が多数寄せられています。
講演は、改定綱領の生命力がいかんなく発揮されるものとなりました。いま直面している危機を通じて、資本主義の「利潤第一主義」による貧富の格差の空前の拡大や自然環境の破壊が、いかに深刻であるかが明らかになり、これらの問題の根本的な解決のためには、資本主義を乗り越えて社会主義へ進むことが必要であることが明らかにされました。
そして、「パンデミックは、時として歴史を変える契機」となるが、「歴史をつくるのは、いつの時代でも人間のたたかい」と、新しい時代を切り開く希望あるたたかいが呼びかけられました。このことが、「心がふるえるような感動を覚えた」「改めて入党したくなった」など、党員の心を深く揺り動かしています。
講演が弱肉強食の新自由主義の歴史的破たんを解明しつつ、危機を打開しコロナ後の社会をどうつくるか、日本社会についての七つの提案と国際社会への四つの呼びかけを行ったことも、大歓迎されています。「七つの提案を、党の旗印として大いに語っていきたい」「新自由主義からの転換を、市民と野党で共有し、野党連合政権への道を開きたい」という決意が、各地で語られています。
コロナ感染が広がるなかで、党員も支持者も、どうすればこの危機から抜け出すことができるだろうかと真剣に考えています。そのことが土台にあり、そこに志位委員長の講演がかみ合って、かなり高度な内容も含む講演でしたが、「わかりやすかった」という感想が多かったのも特徴です。
今回の記念講演は、日本共産党が、パンデミックに対する体系的な見方と展望をダイナミックに語ることができる政党であることへの誇りと、その土台には改定綱領があることへの深い確信を広げるものとなりました。
すべての支部と党員のみなさん。この志位委員長の記念講演をDVDで、「しんぶん赤旗」で、必ず視聴・読了しましょう。記念講演の土台となった改定綱領も全党員読了をめざし、7月中に5割を突破しましょう。党機関と議員団での討議・学習もすすめようではありませんか。
党勢拡大をどう飛躍させるか
次に、7月後半、記念講演を力に「特別月間」、とりわけ党勢拡大のとりくみをどう飛躍させるかについて述べます。
7月の党勢拡大の到達は昨日までに、党員拡大では、45都道府県356人、「しんぶん赤旗」読者の拡大は、日刊紙785人、日曜版5196人となっています。
全党の奮闘で党員拡大のテンポは上がっていますが、「現勢で前進に転じ、自ら決めた目標をやり抜く」ためには、いまのとりくみを倍加する必要があります。そのためには、党勢拡大の独自追求を抜本的に強めなければなりません。
すべての支部に心から呼びかけます。この7月に何人の対象者に入党を働きかけるか、その目標を決めましょう。誰がいつ誰にあたるのかまで決めてとりくみましょう。
支部が党員拡大にふみ出すには、党機関や地方議員の援助が不可欠です。「現勢で前進し、目標をやりぬく」ために、どれだけの対象者に働きかける必要があるかを絶えずつかんで援助しようではありませんか。
入党の働きかけは、新しい『入党のよびかけ』のカラーパンフを読み合わせ、相手の感想を聞きながら、自らの入党の体験を語るという、誰にでもできる活動です。誰にでもできるとりくみとしてすすめましょう。
入党の働きかけに失敗はありません。党機関は、働きかけの結果をつかみ、その教訓を広げ、引き続き粘り強く入党の働きかけを行うことを丁寧に援助しましょう。
支部主催の「集い」については、各地で感染対策の努力がされています。引き続き「3密」を避けながら「集い」を計画して、これとも結んで入党を働きかけようではありませんか。
「赤旗」読者の拡大では、今月は増勢した6月より遅れています。この間、2カ月連続増勢をかちとった大奮闘を確信にしつつ、現状の遅れを共通認識にして、月後半は、「党員拡大を中心に、読者も必ず」の見地で、日々推進しましょう。党員拡大と結んで、日刊紙を拡大しましょう。
全党の同志のみなさん。
量質ともに強大な党をつくり、行きづまる安倍政治を終わらせ、コロナ危機を打開する新しい政治の実現を目指して、全力をあげようではありませんか。
私もその先頭に立って奮闘する決意です。ともにがんばりましょう。