赤旗2020年6月23日付
日本共産党の小池晃書記局長は22日の記者会見で、安倍晋三首相が20日のインターネット番組で自民党総裁任期を迎える来年9月までに憲法改定を問う国民投票を行う意欲を示したことを問われ、「時の総理がいついつまでに、ましてや自分の任期中に改憲の手続きを始めたいなどということは、国務大臣、国会議員などに憲法尊重・擁護義務を課した憲法の趣旨をまったくわきまえないとんでもない発言だ」と批判しました。
また小池氏は、自民党がダーウィンの進化論を誤用し、「いま憲法改正が必要」と主張していることについて「まったく間違いだ」と断じ、「そもそも進化論を人間社会に当てはめることはやってはいけないというのが、ナチスの民族浄化や人種差別などをもたらしてきた歴史の教訓だ」と指摘しました。
その上で、自民党の憲法観について、「首相が勝手に期日を設定し、改憲のための議論ができると言ってみたり、憲法には国民も従う義務があると言ってみたり、とんでもない憲法観だといわざるをえない。自民党の憲法観は“進化”どころか退化している」と厳しく批判しました。