赤旗2020年6月19日付
日本共産党の小池晃書記局長は18日、国会内で記者会見し、河井克行前法相と妻の案里参院議員が公職選挙法違反容疑で逮捕されたことについて、「かつてない規模の大買収が行われたという容疑であり、ただちに議員辞職すべきだ」と語りました。
小池氏は、克行・案里両氏の責任とともに、安倍晋三首相・自民党総裁の責任も極めて重大だと指摘。「首相としての責任としては、このような人物を法務大臣という重職にすえた任命責任。案里議員の昨年の参院選挙で1億5千万円という破格・巨額の選挙資金を提供し、それが買収資金に使われたという疑いであり、資金を提供した自民党総裁としての責任。内閣総理大臣と自民党総裁としての二重の重大な責任が問われる」と強調しました。
小池氏は、案里氏に対する1億5千万円という資金提供は、もう一人の自民党候補に対する1500万円と比べても異常な肩入れだと指摘。さらに、安倍首相が案里氏の街頭演説会に駆けつけ、安倍首相の秘書が総出で支援したと報道されていることに触れ、「なぜ特定の候補者にこれだけの支援を行ったのか。真相の解明が必要だ。政府としても自民党としても国民に納得のいく説明をすべきだ」と述べました。
その上で「首相が出席する予算委員会の集中審議を直ちに開催し、国会で両氏の逮捕についての真相解明の場を設けることを、野党として結束して要求していきたい」と語りました。