赤旗2020年4月12日付
衆院静岡4区補選の告示(14日、26日投票)が迫る中、野党統一予定候補として奮闘する田中けん氏(42)=無所属=の議席を何としても勝ち取ろうと、日本共産党の小池晃書記局長は11日、静岡入りし、街頭から田中候補必勝を呼びかけました。
富士宮市のJR富士宮駅前では、田中氏と、立憲民主党の大串博志幹事長代理、「市民連合しずおか」の小長谷保事務局長とそろって訴えました。
田中氏は、中小企業の声を聞き、政治の力で暮らしを変えるとの自身の原点を語り、「新型コロナウイルス対策も命と暮らしがかかったまさに政治の出番。助けを求める声に迅速に応える。野党と市民が一致したこのチャンスで安倍政権打倒を実現していく」と力を込めました。
大串氏は、「安倍政権のコロナ対策は後手後手だ。こんな国政のあり方はおかしいとの声を田中氏に託してほしい。補選は安倍政権が是か非かを問う注目される国政選挙。一致団結してたたかおう」と呼びかけました。
小池氏は、5野党・会派と市民連合が▽新型コロナ拡大防止と家計や中小企業の支援に重点を置いた大型の経済対策▽浜岡原発の再稼働を認めない―などの共通政策を確認したことを紹介し、「一つの選挙区の選挙で、全野党が政策確認文書に署名したのは初めて。絶対に負けるわけにはいかない」と訴えました。
小池書記局長は「安倍政権の暴走が続き、新型コロナ感染が広がる中で国民の命と健康、暮らしを守るには政治を変えなければいけない。こういう時こそ国政に対する信を問うことが必要です」と強調しました。
小池氏は、安倍政権の新型コロナ感染拡大防止対策について、自粛要請と補償がセットでないのが最大の問題だと指摘。さらに、現金給付に線引きを持ち込むことについても、「みんなが苦しんでいるときに国民の中に分断を持ち込む最悪のやり方だ」と述べ、「田中氏の勝利で、すべての国民に1人10万円以上の給付金をただちに届け、『自粛と補償はセット』という民意を示す選挙にしよう」と力を込めました。
その上で小池氏は、医療崩壊の危機が迫っているさなか、安倍政権が全国424の公立・公的病院の統廃合を進めようとしている問題を告発。地元でも地域医療を担う、共立蒲原総合病院、清水厚生病院、桜ケ丘病院が統廃合の対象に挙がっていると指摘し、「効率優先で公的病院は減らし、診療報酬を削減してベッドがいつも満床でなければ成り立たないギリギリの医療でやってきたことの矛盾がコロナ問題で噴き出している」と述べ、「国民の命を本気で守る政治に変えていこう。コロナ危機の前と後で日本が大きく変わったと言えるための大事なたたかいが静岡4区補選。どうか田中氏を勝たせてほしい」と強調しました。
小池氏はその後、宣伝車で各地をまわり、勝利を訴え。田中候補の富士宮市の事務所も訪問し、激励しました。
日本共産党の藤野保史衆院議員、井上哲士参院議員も同日、静岡入りし、田中氏勝利を訴えました。