赤旗2020年3月25日付
石川氏 資本主義でのたたかい重要
小池氏 野党の政策合意の前進大事
「いま、マルクスがおもしろい」をテーマに、インターネット生放送「とことん共産党」が23日放送されました。ゲストは石川康宏さん(神戸女学院大学教授)、進行役、司会は、小池晃さん(党書記局長)、朝岡晶子さんが務めました。
パネルで、米国の若い世代への世論調査で、選べるなら住みたい国で「資本主義国42%」に対し「社会主義国44%」と紹介されました。石川氏は米国で巨大な貧困と格差拡大が進行しており、これが民主的社会主義者と名乗るサンダース上院議員に若者や女性の支持が高い要因になっている、同氏は北欧型の社会をめざしており米国の「社会主義」は概念が広いとのべました。
3氏の議論は、マルクスの理論と「ジェンダー平等」「気候変動」「未来社会」「未来社会への道のり」などに及びました。
石川氏は気候変動について、マルクスが『資本論』ですでに、労働による自然との物質代謝によって人間は生きている、ところが資本主義がこれを破壊するといっていることを受け、利潤第一主義が行き過ぎると環境が破壊される、これを制御する「国法」や国際的協定が必要だと指摘しました。
石川氏は「資本主義社会でのたたかいは重要で、未来社会と地続きだ」とのべ、段階的な社会の前進を強調、小池氏は「野党連合政権の政策合意が前進することも大事です」とのべました。
この放送録画は党ホームページで見ることができます。