赤旗2020年3月24日付
日本共産党の小池晃書記局長は23日、国会内で記者会見し、自ら質問に立った参院予算委員会での森友疑惑にかかわる安倍晋三首相の答弁への受け止めを問われ、「驚き、あきれ、怒りだ。赤木俊夫さんが自ら命を絶ってまで訴え、ご遺族がそれを提訴という形で公にして『真相解明してほしい』といっている。せめて再調査をするべきなのに、それすら冷たく切り捨てた」と語りました。
小池氏は、安倍首相と麻生太郎財務相は「疑惑の当事者であり、『再調査しない』という資格も権利もない」と指摘。「再調査できないというなら、首相を辞任する道しかない」と批判しました。
また関係者に対する証人喚問の必要性を問われて、小池氏は「当然やるべきだ」と表明。遺族が求めている「公正で客観的な第三者による調査」の一つが国会での徹底的な真相解明だと指摘し、佐川宣寿・元理財局長や安倍首相の妻・昭恵氏らの証人喚問について「野党で力を合わせて実現したい」と述べました。
その上で「この問題では国会が愚弄(ぐろう)されている」と強調。「参院予算委員会は全会一致で会計検査院の特別検査を求めた。その特別検査に対して、財務省本省が『資料を出すな』と指示していた。この疑惑の解明には与野党はない。それをやらないのであれば、与党も疑惑隠しに加担したといわれても仕方ない」と語りました。