赤旗2020年3月19日付
参院委
日本共産党の小池晃書記局長は18日の参院厚生労働委員会で、新型コロナウイルス感染症のPCR検査は医療保険適用後の10日間の保険適用分が329件と、1日当たり30件程度にすぎないことを明らかにし、感染拡大防止のために検査件数を抜本的に増やすよう求めました。
PCR検査は3月6日に保険適用され、民間検査会社や大学でも実施できます。政府は、検査能力は国や自治体の研究所をあわせ1日7000件以上あるとしています。
小池氏は「保険適用により、検査件数が飛躍的に伸びると期待したが、実態は多い日で1日1800件だ。そのうち保険の検査はわずか10件。たとえ『検査能力』があっても、実施されていない」と指摘。厚労省の宮嵜雅則健康局長は「今後、保険適用で伸びていくと期待している」と、検査件数が伸びていない実態を認めました。
小池氏は、感染拡大防止には「クラスターと呼ばれる集団による感染を早期に発見し、対応しないといけない。そのためには、感染防護の措置をとって、PCR検査を増やすことが必要であり、現行の『接触者外来』に限定する方法を改めるべきだ」とただしました。
また、血液検査で感染を判定する検査キットを一刻も早く広範に活用できるようにすべきだと要求。宮嵜局長は「有効に活用できるものであれば、速やかに現場で活用できるようにしたい」と答えました。