赤旗2020年3月14日付
日本共産党のインターネット番組「生放送! とことん共産党」は12日、思春期アドバイザーのあかたちかこさんをゲストに迎え、小池晃書記局長と「ジェンダー平等 楽しくやろうや しゃべろうや」をテーマに語り合いました。司会は朝岡晶子さん。
小池氏は、1月の28回党大会で、世界の人権問題・日本政治の課題として、ジェンダー平等を綱領に位置づけたことを紹介。「ジェンダー問題に取り組むことは、日本の政治や社会のゆがみをただすと共に、今までの党の活動のあり方も見直すこと」だと話し、あかた氏は「『これが正しい』といわれていることをみんなが守るのではない、新しい社会をつくろうという流れになってきている」と述べました。
小池氏は、3日の参院予算委員会で、職場で女性だけにパンプスやヒールの高い靴を強制するのをやめるよう求める「#KuToo」運動について取り上げ、安倍晋三首相が「苦痛を強いるような合理性を欠くルールを女性に強いることは許されない」と答弁したことにふれ、「一歩一歩変わってきている」と述べました。あかた氏は「小池さんがジェンダー問題を国会で取り上げたことで、みんなが『私の問題って、誰かに怒ってよかったんだ』という雰囲気に変わった」と評価しました。
小池氏は、男女格差を世界と比較した昨年の「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」で日本が153カ国中121位となったことについて、「根本的には安倍政権の古い“家族観”がある」と指摘。同性婚を認めない政府が、婚姻は「生殖のため」であり、男女間であることが前提だと裁判で主張したことを批判しました。あかた氏も「子どもを望まない夫婦や、望んでもできなかった夫婦も総無視している」と憤りました。政府が背を向ける選択的夫婦別姓について、小池氏は「日本は『強制的夫婦同姓』。その制度を変えるために力を合わせていきたい」と強調しました。
あかた氏は、共産党がジェンダー平等社会を目指す姿勢について、「共産党の人は『自己変革』を真摯(しんし)に言うてはる。そこがすごく重要で、共産党こそジェンダー平等社会をつくる旗を掲げるのにふさわしい」と期待を寄せました。小池氏は「本当の意味での自由で平等な社会を目指している。それがジェンダー平等を目指す原点となっている」と話しました。
あかた氏は、ジェンダー平等社会をつくる運動について「最初はみんな面倒くさいと思いがち。でもその先に自由が待っているとみんなが思うことが大事。ジェンダー問題を解決することは、女性の問題が是正されるだけじゃなくて、最終的には男性も楽になる。女性も男性もそれ以外も、みんなのためにみんなで一緒にやろうっていうのがジェンダー平等です」と笑顔で語りました。