赤旗2020年1月28日付
小池書記局長が批判
日本共産党の小池晃書記局長は27日、国会内で会見し、衆院予算委員会で「桜を見る会」疑惑、カジノ汚職、2閣僚の辞任などをめぐる安倍晋三首相の答弁について「納得できたか」と問われ、「あの説明で納得できる国民はほとんどいないのではないか。ひたすら棒読み、はぐらかし、肩すかし。自身の責任について問われても一切認めない。まともな反省の言葉も聞かれなかった」と語りました。
桜を見る会疑惑で、安倍首相が「他の(首相の)時に一人も呼んでいなくて、私の時に増えたということではない」と語ったことについて、小池氏は「ひどい答弁だ」と指摘。これまでの内閣に比べて総理枠での招待者が増えているのは明らかだとして、「誰も『一人も呼んでいない』などと言っていない。まったくのすり替えだ」と語りました。
また、桜を見る会ツアーは旅行代理店、前日のパーティーはホテルの責任に押し付けているとして、「責任転嫁もはなはだしい。引き続き野党共闘で徹底的に追及していきたい」と表明しました。
小池氏は、自民党の河井案里参院議員に自民党本部から1・5億円の政治資金が渡された問題で、安倍首相が「政治資金規正法上、問題ない」と答弁したことについて、自民党の下村博文選対委員長が「けたが違うと驚いている」「幹事長か総裁の判断でしょう」と語っていると指摘。小池氏は「選対委員長が驚くような話を『問題ない』の一言で済ませるのか」と述べました。
また、カジノの問題点を指摘された安倍首相が「統合型リゾート(IR)はカジノだけではなく、国際展示場や大規模な宿泊施設、家族で楽しめるエンターテインメント施設だ」と語ったことについて、小池氏は「ならばカジノのないIRにすればいい。それなら法律などなくてもつくれる」と批判しました。