赤旗2020年1月27日付
予算委でも野党共闘で追及
NHK「日曜討論」 小池書記局長が表明
日本共産党の小池晃書記局長は26日、NHK「日曜討論」に出席し、通常国会にどう臨むかなどについて各党幹事長(代行)と討論しました。この中で小池氏は、安倍晋三首相が施政方針演説で国民生活の苦しさにも日本経済の低迷にもまともに向き合わない一方で、「桜を見る会」私物化疑惑、カジノ汚職など自分に都合の悪いことには一切触れなかったと批判。「安倍首相の不誠実な政治姿勢が極まった。うそと隠ぺい、忖度(そんたく)の政治を野党共闘で徹底的に追及し、希望の持てる政治への道を切り開きたい」と表明しました。 (詳報)
カジノを中核とするIR(統合型リゾート)について小池氏は、カジノ業者との接触禁止ルールを設けようという動きがあるが、2017年2月の安倍首相とトランプ米大統領との最初の首脳会談に米国カジノ大手業者のトップが同席していたことを指摘。「業者との接触禁止というが、最初に接触したのが安倍首相だ。しかもその時に何を話したのかいまだに明らかにしていない。疑惑まみれのカジノ法は廃止すべきだ」と主張しました。
また、「桜を見る会」疑惑では、「招待者の取りまとめに関与していない」という安倍首相の答弁につじつまを合わせるために官僚が無理な説明を重ね、都合の悪い公文書は廃棄し、改ざんした文書を国会に提出していると批判。「安倍首相が正直に真実を語ればたちどころに解決する問題だ。うそと隠ぺい、モラル破壊の政治を終わりにしよう。この問題を放置したままでは政治に対する信頼が失われたままになる」と語りました。
他の野党も「桜を見る会」疑惑で、「前夜祭の明細書やホテルの領収書を出せば全てが分かる」(立憲民主党の福山哲郎幹事長)として情報開示を与党に求めましたが、自民党の稲田朋美幹事長代行は「桜を見る会」の開催のあり方の見直しなどを言うだけで、疑惑解明を進める姿勢を示そうとしませんでした。