赤旗2020年1月20日付
本気で市民生活を応援する市政に
小池書記局長 こん身の訴え
弁護士で「つなぐ京都２０２０」の福山和人（かずひと）候補（日本共産党・れいわ新選組推薦、新社会党府本部・緑の党府本部支持）と現職（自民、公明など推薦）との事実上の一騎打ちの大激戦となっている京都市長選（２月２日投票）は１９日、告示され、２週間の選挙戦が始まりました。福山氏は京都市役所前で第一声。市民の厳しい生活実態を紹介し、「本気で市民生活を応援する市政を実現する」と力強く訴えました。日本共産党の小池晃書記局長は市内４カ所を福山氏と駆け巡り、街頭で演説。どこでも鈴なりの聴衆を前に、「京都の暮らしと京都のまちに福を呼び込み、日本に福を広げよう」と訴え、福山氏勝利は安倍政治を止める「大きな一歩にもなる」と強調しました。同志社大学の岡野八代教授が福山市長の実現を訴え、日本共産党の田村智子、倉林明子両副委員長、穀田恵二国対委員長、井上哲士参院議員が応援に駆け付け、「れいわ」の山本太郎代表が第一声などで応援演説しました。
（写真）訴える福山候補と小池書記局長（左）、岡野教授（右）＝19日、京都市左京区 |
田村・倉林両副委員長 れいわ・山本代表応援
小池氏は冒頭、１８日に閉幕した第２８回党大会で全会一致で採択された一部改定綱領について、中国を「社会主義をめざす国」とする規定の削除や、「ジェンダー平等の実現と気候変動阻止の取り組みを重点課題に据えた」ことを紹介しました。
そして小池氏は、「京都の暮らしに福を呼び込もう」と述べ、返済不要の奨学金や、全員制の中学校給食の実現など、福山氏の政策「すぐやるパッケージ」を紹介。「市の年間予算の１％未満の７０億円で実現できる」と述べ、「市政にないのはお金じゃない、やる気だ」と厳しく批判しました。
小池氏は、現職市長候補が福山氏の提案実現に「２００億円足りない」と言ったものの、福山氏から根拠を問われても、いまだに説明不能だと指摘。さらに自民党の下村博文選対委員長が出陣式で、福山氏が勝つと“リニア新幹線も北陸新幹線も京都に来なくなる”などと述べたのに対し、「ならば、福山氏勝利で北陸・リニア新幹線を止めて、巨額な費用を、若者や子育て支援などに使おう」と強調しました。
続けて小池氏は、「京都のまちにも福を」と訴え。安倍政権の号令に応え、世界遺産の仁和寺の目の前の高級ホテルの建設計画など京都の景観を破壊しているのが現市長だと糾弾し、大文字山のゴルフ場の建設や鴨川のフランス橋の中止など、「京町衆は美しい景観と自然を守ってきた。今度も、党派を超えてまちを守ろう」と呼びかけました。
さらに「日本に福を」と呼びかけた小池氏は、明日から通常国会が始まるが、秋元司・カジノ担当副大臣の逮捕などの問題に「安倍首相はだんまりを決め込んでいる」と批判。危険な中東沖への海上自衛隊派兵は許されないと述べたうえで、「その自衛隊に京都の１８歳と２２歳の若者の全名簿をシールで提供したのが現市長だ」と批判して、「京都の若者を戦場には絶対に送らせない」と力を込めました。
小池氏は、相手陣営が反共攻撃を繰り返していることに対し、１９５０年に誕生した蜷川（にながわ）虎三京都府知事の「反共は内容のない声、反共は戦争前夜の声」との演説を紹介し、「市民の共同の力で反共攻撃を打ち破った歴史と伝統ある京都で、福山さんを何としても勝たせて」と訴えると、聴衆は割れんばかりの拍手で応えました。