赤旗2019年12月1日付
日本共産党の小池晃書記局長は30日、名古屋市で開かれた若者の集いで「日本共産党はどういう日本社会をめざしているのか」をテーマに講演し、市民と野党の共闘で政治を変える展望と、党綱領一部改定案について語りました。講演後、参加者から次々に質問が出されました。
小池氏は、「桜を見る会」疑惑で、全野党が結束して追及するとともに、参院選、高知県知事選などで、市民と野党の共闘が大きく発展していると紹介。「さらに発展させるには、野党連合政権構想が必要だ。安倍政権を倒して、新しい政治をつくろう」と呼びかけました。
その上で、綱領一部改定案で提案した「20世紀論」や、中国を「社会主義をめざす新しい探究が開始」された国とする規定を削除する意義、21世紀の世界をどうとらえるかを詳しく紹介。「個人の尊厳、ジェンダー平等、豊かな個性を実現するたたかいは、未来社会へと地続きでつながっている。強く大きな党をつくって、自民党政治に代わる新しい政治をつくる。そのためにみなさんの力をかしてほしい」と訴えました。
参加者から出された「共産党支持というとひかれる。次にどう語ればいいか」との質問に、小池氏は「なんでひくか、を聞けばいいのではないか。そこを糸口に、誤解を解きながら、次の話をしていけば」とアドバイス。「野党連合政権をつくりたいが、できた後もたたかいは続くのか」との問いに、「野党連合政権を守り抜き、発展させるたたかいが始まる。アメリカいいなり、財界中心ではなく、国民の暮らしを守る、やりがいのあるたたかいになるだろう」と語りました。
また「中国の軍事力にどう対抗するのか」との質問が出されました。小池氏は「軍事に軍事で対抗すればエスカレートするだけ。いま必要なのは、平和の外交力を高めること。南北・米朝首脳会談で、外交は大きな力を発揮していると実感する。歴史問題で、韓国をはじめアジア諸国と真摯(しんし)に向き合い、憲法9条を生かす外交をしていけば、北東アジア平和協力構想を進め、自衛隊の解消にもつながっていく」と語りました。