赤旗記事2019年11月14日付
日本共産党の小池晃書記局長は13日、国会内で記者会見し、菅義偉官房長官が2020年度の安倍晋三首相主催の「桜を見る会」の中止を発表したことについて、「公的行事の私物化を認めたのと同然だ。首相の資格が問われる問題である」と述べ、首相が出席する衆参予算委員会の集中審議を求め、問題を徹底追及すると表明しました。
小池氏は、「直前まで『問題ない』としながら一転しての中止表明は、結局、問題の説明がつかなくなったということだ」と強調。共産党の田村智子副委員長の参院予算委員会での追及からわずか5日での中止表明だと指摘し、「よほど問題が深刻だということだ。中止で済む話ではなく、公的行事である『桜を見る会』をこれまで私物化していた疑いが濃厚になった。安倍首相はこの疑問にきちんと答える責任がある」と述べました。
さらに、政府は来年度の「桜を見る会」の予算を概算要求で3倍化していたと指摘。「それほど重視していた行事を中止したのだから、まさに予算問題そのものだ」として衆参予算委員会の集中審議が必要だと述べました。
また、安倍晋三後援会主催の「桜を見る会」前夜祭の収支をめぐる疑惑や安倍氏の関連政治団体の収支報告書に前夜祭の収支が記載されていない問題点を指摘。「前夜祭の資金の流れも首相本人に聞かないと分からない。公職選挙法や政治資金規正法違反の疑いもある。この点でも首相出席の審議が必要だ」と強調しました。
さらに、参院予算委で安倍首相自身が「招待者の取りまとめには関与していない」と答弁していたことにふれ、「(菅氏が会見で述べていたように)首相に推薦依頼したうえで取りまとめを行っていたのであれば、取りまとめに首相が関与したことになる。虚偽答弁だったのではないか」と指摘しました。