赤旗2019年11月9日付
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一票を争う大激戦のまま最終盤に突入した福島県議選(10日投票)で、日本共産党の「宝の議席」を守り抜き6議席以上への躍進を勝ち取ろうと、小池晃書記局長は8日、いわき市の2カ所、郡山市、福島市を駆けめぐり、街頭から支援を訴えました。小池氏が「くらしを守る県政の転換にむけて、日本共産党の躍進を」と力を込めると、聴衆から大きな拍手が起こりました。須賀川市で吉良よし子、会津若松市で倉林明子両参院議員が支援を訴えました。
小池氏は、台風や豪雨災害で各県議が現地を歩いて要望を聞き、行政に届けてきたことを紹介し、「県議会には絶対になくてはならない命綱の議席だ」と強調。5日に福島県知事が住宅被災に対する国の生活再建支援金への上乗せを検討しないと表明したことを厳しく批判し、岩手県などでは県独自の上乗せをしていると述べ、「大企業よびこみの『イノベーション・コースト構想』に年700億~900億円をかけるのをやめ、被災者の生活再建と、災害に強い街づくりで命を守ることに税金を使わせよう」と強調しました。
福島県政について小池氏は、自民・公明主導の現県政は県民のくらしも被災者も切り捨てる冷たい県政だと批判。県政野党は共産党だけだとして、「くらしに冷たい自民・公明か、くらし応援の共産党か。これが問われる選挙だ」と訴えました。
小池氏は、党県議団が「県政改革プラン」として、▽全県で小中学校の給食無料化▽国民健康保険税の値下げと、子どもが増えるたびに国保税が上乗せされる均等割の廃止▽県の制度として、高齢者が無料でバスに乗れるシルバーパスやタクシー代補助の創設▽月4万円の家賃補助の実現▽最低賃金を1000円以上に―を掲げていると紹介。これに必要な予算300億円は県予算全体の2%にすぎないと語り、共産党の躍進で実現しようと呼びかけました。
その上で、共産党候補への一票は(1)県民の願いを届け、くらしを守る確かな一票(2)原発ゼロの日本をつくる確かな一票(3)安倍政権に厳しく対決し、市民と野党の共闘を前に進める一票―と紹介しました。
小池氏は、県議団が6人以上になれば福祉公安委員会に入る道が開け、県民の願いを実現する力が大きくなると強調。「あなたの声を政治に届け、政治を動かし、社会を変える。共産党への一票でくらしに希望を」と訴えました。
いわき市(定数10)で宮川えみ子候補は「県は大型開発に熱中しているが、税金には使う順番がある。くらし・福祉優先に」と述べ、吉田えいさく候補は「台風・豪雨災害で被災者のくらしに寄り添う再建が必要だ。『県独自の支援はしない』という冷たい県政の転換を」と呼びかけました。
郡山市(定数10)で神山えつこ候補は「河川整備予算を増やし、災害に強い福島をつくる」と訴えました。
福島市(定数8)で宮本しづえ候補は「被災者支援・賠償打ち切りを許さず、原発ゼロの願いを託してほしい」と力を込めました。