赤旗2019年9月16日付
小池晃書記局長が中央委員会決議案「第28回党大会成功へ、共闘の時代の歴史的可能性をくみつくし、強く大きな党を」の提案報告をおこないました。
小池氏は報告の冒頭で、決議案全体が、どうつくられたかについて2点にわたってのべました。
一つは、決議案が全党の奮闘によって導かれた、教訓の結晶であるということです。
参議院選挙の結果を受けて、全国の都道府県委員長と候補者から感想と報告が寄せられ、全国からも多くの意見が寄せられました。
小池氏は、これを党中央として集団的に検討し、統一地方選と参院選のたたかい、強く大きな党づくりの努力など、全国の知恵と経験から学んで、総選挙に生かすべき教訓、「大運動」で生かすべき教訓を決議案に込めたとのべ、「まさに、みなさん一人ひとりの大奮闘がつくった決議案です」と強調しました。
二つは、常任幹部会での侃々諤々(かんかんがくがく)の議論の上にたった提案だということです。
いかにして党づくりで前進を切り開くか―。全国の党員と党組織が苦闘している課題です。
小池氏は、党づくりの現状はどうか、わが党が果たす政治任務に照らしてどうか、党づくりの歴史的可能性に照らしてどうか、常任幹部会、幹部会で率直な議論のうえに提案したのが決議案だとのべ、中央委員会総会で、みんなで胸に落ちるまで議論し、練り上げていこうと呼びかけました。
そのうえで、市民と野党の共闘の到達点と展望、日本共産党の役割については党創立97周年記念講演が全面的・包括的に明らかにしているとのべ、この学習・討議を引き続き重視すると強調しました。
小池氏は、決議案にそって、その内容を各章ごとに丁寧に報告しました。
第1章は「参議院選挙で確信にすべきことと、打開すべきこと」です。
ここでは、(1)参議院選挙の結果について―共闘の成長・発展と日本共産党の結果(2)参院選の政治論戦について―選挙後の情勢の中で、重要性を増している(3)宣伝・組織活動の教訓―打開し、総選挙に生かすべき二つの点―の3点にわたって詳しく報告し、「参院選の成果を確信に、悔しさをバネに、新たな意気込みで党づくりに挑戦し、総選挙勝利を」と呼びかけました。
第2章は「来たるべき総選挙に、どういう目標と構えでのぞむのか」です。
小池氏は、(1)市民と野党の共闘―野党連合政権に道を開く選挙に(2)「850万票、15%以上」を目標に、日本共産党の躍進を―という二つの目標達成のために全力をあげるとのべ、そのためやるべきことを詳しく解明しました。
第3章は「第28回党大会成功をめざす党勢拡大大運動」のよびかけです。
「大運動」の期間は、9月15日から第28回党大会を開く来年1月の末までです。党員と「しんぶん赤旗」読者拡大で、第27回党大会時を突破することを目標とします。
「大運動」目標について小池氏は、「決して容易ではない大仕事だと痛感している」とのべるとともに、常任幹部会で時間をかけて議論してこの目標でいこうということになったとして2点をあげました。
一つは、情勢の歴史的な変化が起こり、「日本共産党を除く」という壁が崩れ、若い世代の中でも変化が生まれ、広大な可能性が広がっているからです。
二つは、野党連合政権を本格的に追求するという政治任務をやり遂げようというときに、大会現勢を回復するというのは、少なくともやり抜かなければならない最低限の目標ではないかということからです。
小池氏は、中央も、どうやるかについてすべての答えを持っているわけではないとして、中央も都道府県、地区、支部も一緒に探求する立場で、すべての中央役員が都道府県・地区・支部に出かけ、一緒に悩み、議論し、一緒に行動することを提起。最後に、「党勢の上げ潮の中で第28回党大会を迎え、来たるべき総選挙で野党連合政権の道をきりひらこう」と呼びかけました。
討論では37人が発言し、小池書記局長が結語をおこないました。
総会は、第28回党大会の招集を承認、第7回中央員会総会決議、志位委員長のあいさつ、小池書記局長の結語を全員一致で採択しました。