赤旗2019年8月5日付
参院選直後で最初の大型地方選となる仙台市議選(定数55、16日告示、25日投票)で、郡和子市政を支える日本共産党を現有6から8議席へ伸ばし、市民の願いに応える政治を前進させようと小池晃書記局長は4日、市内街頭5カ所を駆け巡り訴えました。市民や参院選1人区の宮城選挙区で野党統一候補として勝利した石垣のりこ議員(立憲民主党)が応援に駆け付け、共産党へ熱いエールを送りました。
小池氏は「郡市政与党第1党である共産党の議席を伸ばすのか、自民党、公明党による郡市政への妨害を許すのかが問われている。安倍政権による被災者支援打ち切り、消費税増税、憲法改定の暴走を許さないため、党派を超えて市民の願いを共産党に託してほしい」と呼びかけました。
市議団長の、さがさだ子予定候補は「市政で前向きの変化をつくったのは市民と私たちの力です」と述べ、「自民、公明が市民の願い実現にブレーキをかけている。そうした市議会を変えるため、最大与党の共産党を必ず増やそう」と訴えました。
花木則彰、ふるくぼ和子、高見のり子、すげの直子、庄司あかり=以上現=、松井秀明、高村直也=ともに新=の各予定候補が決意表明しました。
「市民連合@みやぎ」の多々良哲共同代表、須藤道子事務局次長が応援演説し、多々良氏は「縁の下の力持ちで共闘のために働いてくれた共産党の姿は多くの市民の信頼を集めている。共産党市議団を大きく強くして」と激励。石垣議員は参院選での共産党の支援に感謝し、市議選で共産党をはじめ市政与党の勝利をめざし、「宮城から大きな力を国政へ届けるため全力で応援する」と訴えました。
小池氏は、石垣氏が宮城で「自民党の牙城」を崩し、全体として改憲勢力が改憲発議に必要な3分の2を割り、安倍改憲戦略を狂わせたとし、「市民と野党が力を合わせれば政治を変えられる」と力説。「総選挙へさらに共闘を進め、政権を取りにいこう。宮城から大きなうねりをつくるためにも、一貫して共闘を進める共産党の8人全員勝利を必ず」と力を込めました。
長年の自民党市政で福祉が犠牲にされ、2年前に市民と野党の共闘で誕生した郡市政が市民の声に応え動き出していると強調。教員採用の大幅増や中学校の35人以下学級、小中学校へのエアコン設置の開始のほか、復興住宅の家賃減免期間10年への延長、国民健康保険料引き下げなどが行われたと述べました。
政府が10月に狙う消費税10%への増税をやめさせ、大企業・富裕層に応分の負担を求め、「減らない年金」や最低賃金引き上げ、国保料大幅引き下げを実現しようと訴えました。改憲をめぐり安倍晋三首相が「『議論は行うべきである』が国民の審判」と述べたが、「それは首相の妄想だ。改憲の議論を『急いでやるべきではない』が民意だ」と批判しました。
「希望わく仙台へ」として若者、子ども、高齢者、暮らしを支える共産党の「四つのプラン」を紹介し、給付型奨学金や認可保育所の増設、敬老乗車証の利用上限の撤廃、被災者支援拡充をと強調。財源は市の一般会計の1・5%の80億円程度で、1529億円の市の積立金の一部も使えば十分に実現可能だとし、「共産党を伸ばし、福祉・教育先進都市の仙台へ転換を」と呼びかけました。