赤旗2019年7月20日付
日本共産党の小池晃書記局長は19日、最終盤の参院選で大激戦の東京・埼玉・神奈川の各選挙区を駆け抜けました。小池氏は「比例ではまだ現有5議席に届いていない。なんとしても7議席へ躍進を」と訴え、当落線上の大接戦をたたかう東京の吉良よし子候補の必勝と、埼玉・伊藤岳、神奈川・あさか由香の両選挙区候補の勝利を呼びかけました。
〈東京〉
吉良候補は「ブラック企業」公表の実現や、学生の「就活セクハラ」被害での都道府県労働局の「紛争解決援助」の窓口対応実現などを振り返り、「あなたの声を届け、政治を動かし社会を変える共産党の議席を増やし、2期目を必ず勝ち取ります」と訴えました。
小池氏は、党が提案する「くらしに希望を―三つのプラン」は「8%の消費税を5%に下げる経済効果があり、暮らしを応援し、貧困と格差をただし、日本経済を元気にします」と述べ、「老後のための選択を、子育てのための選択を、生きるための選択の一票を広げてください」と訴えました。「横一線の大激戦から押し上げ、吉良候補のかけがえのない『宝の議席』を守り抜かせてほしい」と力をこめました。
〈埼玉〉
作家の中沢けい氏が「共産党は国会に声を届けてくれる。投票へ行くことが間違いなく社会を良くします」と応援。梅村さえこ比例候補は自民党支持者が「安倍政権は信頼できない」と共産党を支持してくれたと述べ「声が届けば共感が広がる」と訴えました。
伊藤候補は、「9条のしばりを自衛隊に及ばなくする安倍改憲の危険な暴走を止める。埼玉の議席を改憲勢力には渡さない」と気迫を込めて訴えました。
小池氏は、安倍首相の9条改憲が海外の戦争で米軍とともに自衛隊員の血を流させることを可能にすることだと述べ、「若く未来ある命が奪われる戦争への道を絶対に許してはならない」と強調。「産経」18日付の同選挙区候補者アンケートで憲法改定に関し、自民や維新などが「賛成」、他候補が「どちらとも言えない」と回答する中、伊藤候補が唯一「反対」を明言していると紹介し「9条を守る願いを党派を超えて比例は共産党、選挙区は伊藤候補を押し上げてください」と力を込めました。
〈神奈川〉
ぎっしりと詰め掛けた聴衆の熱烈な声援と拍手が幾度となく響き渡った横浜駅前。「れいわ新選組」代表の山本太郎参院議員が小池、あさか両氏と並び立ち、「個人が尊重される政治をつくろう。1枚目の投票用紙(選挙区)は、あさか由香と書かないといけない」と訴えました。
あさか候補は「憲法を破壊し、カジノを進め、選択的夫婦別姓に反対する人に、絶対に負けるわけにいかない」と力強く表明。「一人ひとりの個性と自由を大切にすることが社会発展に結びつくと97年訴え抜いたのが日本共産党です」と力を込めました。
小池氏は「神奈川から9条改憲を推進する議員を送るわけにいかない。共産党は企業から一円もお金を受け取らず、最もしがらみのない党。政党助成金を受け取らず、もっとも身を切っている党。維新の会は『身を切る』と言いながら、自分で自分のために領収書を切っている」と強調。「年金を自動的に削るマクロ経済スライドで制度は守れるかもしれないが、国民の暮らしは100年真っ暗。こんな政治を変えよう」と呼びかけました。
川崎駅前で、しいばかずゆき比例候補が訴えました。