赤旗2019年7月19日付
日本共産党の小池晃書記局長は18日、静岡、愛知両県を駆け抜け、「消費税を増税し、老後のためには貯金しろというひどい政治を変え、平和とくらしを守ろう。共産党はみなさんの願いを必ず届けます」と心を込めて訴え、一票を争う大激戦の比例代表での党躍進と、静岡選挙区(改選数2)の鈴木ちか候補、愛知選挙区(改選数4)で議席獲得へ猛追する、すやま初美候補の勝利を呼びかけました。
静岡
フリースクールの代表の大山浩司さんが「共産党が社会を変える力になる」と応援。鈴木候補は「選挙区唯一の女性候補として、性差別と性暴力・ハラスメントを許さない」と訴えました。
小池氏は「個人の尊厳を尊重し、誰もがその人らしく生きていける社会を」と強調。自民党が選択的夫婦別姓を“家族の絆を壊す”と否定していることに関し、安倍首相が「お父さんも恋人を誘って」などと投票を呼びかけたことにふれ、「家族の絆を壊しているのは安倍首相の方ではないか」と述べ、差別と分断をあおる安倍政権を退場させ、ジェンダー平等、セクハラ・パワハラを禁止する法整備を進めようと力を込めました。
小池氏は、原発は輸出も失敗し、国内での再稼働も補助金が必要で「安全」「低コスト」との神話もウソだったと指摘。「南海トラフ地震の想定震源域の真上にある世界一危険な浜岡原発は再稼働せず廃炉に」と訴えました。
愛知
新社会党の石川翼安城市議が応援演説に立ち、「改ざん、隠ぺいなど良識のない政治を変えるため、良識のある政治家を送り出そう」と、すやま候補の勝利を呼びかけました。下奥奈歩比例候補が「政治を変えるあなたの一票を託して」と党躍進を訴えました。
すやま候補は、若い男性の「非正規でいつ首を切られるか不安」という悲痛な声を紹介。「明日が見えない不安定な働き方を強いられている方たちに、人間らしく働けるルールという希望を届けたい」と訴えました。
小池氏は、全国どこでも最低賃金時給1000円を実現し、1500円を目指すなど、賃上げと長時間労働の是正を進める党の提案を紹介し、「人間らしく働ける日本、残業代ゼロ制度をやめ過労死のない日本を」と強調しました。
そして、広告デザイナーとして働き徹夜が続く長時間労働の中、職場の仲間が会社を去る姿を見てきたすやま候補の原点が「ブラック企業をなくし、8時間働けばふつうに暮らせる社会をつくる」という思いだと紹介し、ハラスメントのない社会をめざす撲滅プロジェクトのリーダーを務めるなど、一人ひとりに寄り添い思いを政治に届けるすやま候補を国会へと訴えました。
小池氏が、比例で共産党を大きく広げ、井上さとし候補をはじめ7議席獲得のうねりを起こせば、選挙区でも勝利の道が開けると述べ、「過労死という言葉がはびこる日本を変えよう」と訴えると、聴衆から「そうだ、変えよう」との声が響きました。