「赤旗」2014年12月6日付
日本共産党の小池晃副委員長は4日、TBSラジオの「荻上チキ・セッション―22」に出演し、評論家の荻上チキ氏、ジャーナリストの神保哲生氏らと総選挙の争点について語り合いました。
神保氏は冒頭、「安倍政権に対する批判の受け皿として、共産党は“浮気相手”になっても本命にはしにくいのではないか」と述べ、日本共産党が社会主義・共産主義の未来社会を目指していることが障害になっているのではないかと質問しました。
小池氏は「今回の選挙は、共産党が党名で掲げている未来の目標まで支持してもらう選挙ではない」と述べた上で、資本主義のもとで格差拡大への批判が高まっていることを紹介し、党の理念として資本主義の矛盾を乗り越えた新しい社会への展望を示している意味について説明。「一つ一つ国民の合意で(次の社会に)進んでいくということは、綱領で明確にしている」「将来の目標に向けて進むという理念で結ばれた集団だから、現実政治の問題でもブレずにがんばれる」と強調しました。
「共産党というと『分配』というイメージが強いが、成長ビジョンはあるのか」と質問した荻上氏に、小池氏は「まともな成長の軌道に乗せるためにも、(内部留保の活用など)再分配を重視し、購買力を高めることが内需を拡大する原動力になる」「暮らし第一で経済を立て直す」と述べました。
「政党助成金をなくせば、共産党以外の政党は企業献金に頼ることにならないか」との視聴者からの疑問に、小池氏は「企業・団体献金と政党助成金が日本の政治を腐らせ、政党を堕落させている」「政党助成金を廃止し、企業献金も禁止すべき。そうすれば、日本共産党がやっているように、本気で個人献金を集めるようになる」と答えました。
小池氏は「この党が伸びれば政治は必ず変わる」と強調し、「なんとしても躍進したい」と意気込みました。