赤旗2019年7月10日付
日本共産党の小池晃書記局長は9日、参院選1人区の鳥取・島根選挙区で中林よし子野党統一候補(無所属)の必勝と共産党躍進をめざし両県3カ所で訴えました。「農業守れ、9条守れ、『原発ゼロ』の願いは、党派を超え中林候補に」「市民と野党の共闘を進める決定的な力、共産党の比例での躍進を」と力説。応援演説で野党代表らが安倍晋三首相の共闘攻撃に反論し、中林氏必勝を力強く訴え手をつなぎ合うと、拍手、歓声が湧き起こり熱気に包まれました。
中林候補は、安倍農政への怒りが広がるなか「食料生産、国土を守る農家が希望をもてる農業へ、戸別所得補償制度の復活や食料自給率の向上へ頑張る」と力を込めました。
島根で「住民目線で政治を変える会・山陰」の福嶋浩彦共同代表、社民党県連合の山本誉代表と細田実幹事長、岡崎由美子弁護士が、鳥取で小川淳也衆院議員(立憲民主党会派)、湯原俊二元衆院議員(国民民主党県連副代表)、社民党県連合の米村正一幹事長、新社会党の岡崎宏美委員長、僧侶の千石知芳氏が応援演説しました。
小池氏は、住民目線で政治を変える会と中林候補が15項目の共通政策を確認し旗印は鮮明だと強調。「すぐに国会論戦の先頭に立てる抜群の論戦力の持ち主」が中林氏だとし、共産党衆院議員4期9年で中海の干拓・淡水化事業を止め、ミニマムアクセス米輸入が義務でないことや狂牛病(BSE)問題での政府責任を認めさせたと紹介しました。
小池氏は年金問題で、7兆円大削減を止め「減らない年金」をつくる共産党の提案を示し、「2000万円貯金するより1票で政治を変える方が簡単です」と強調。首相が野党の年金改革提案に何ら答えず、「やっているのはもっぱら野党共闘攻撃だ。この国の政治、年金をこれからどうするかきちんと語るのが総理大臣の責任ではないか」と批判しました。
日米貿易交渉をめぐり「8月にはすばらしい発表ができる」としたトランプ大統領の言明について「選挙の間は黙っておいて、その後、関税撤廃で米国農産物をどんどん入れる亡国政治を絶対許さない。日本の農業を守るため農業の専門家で、島根、鳥取と国会をつなぐパイプの中林さんが国会に必要です」と呼びかけました。
応援演説に立った小川氏は共産党が打ち出した共闘方針に「感動した」と語り、「与党が野党共闘を批判するのは、怖いからだ。中林さんを当選させ政治を変えよう」と強調。湯原氏は「大企業、金持ちのための政治、トランプ米大統領にごまをすり武器を買うのでなく、暮らし応援の政治のための結集だ」と訴えました。