「国民の痛みに寄り添う世直しドクター」

「国民の痛みに寄り添う世直しドクター」

 「テレビでよく見ています。応援していますよ」。東京都内のホテルで開かれた各地の医師会長らの集まり(11月21日)で、日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員は出席者からこんな励ましを受けました。参院選で東京選挙区(定数5)に立候補表明した小池さんは注目の的。農協幹部や各地の医師会長ら幅広い人たちとの交流もはずみます。テレビでおなじみの小池さんの魅力とは―。

「『建設的野党』を掲げる共産党きっての論客」(フジテレビ系「新報道2001」、11月8日放送)

 新政権下で注目される議員の一人としてテレビ取材をうけ、こう紹介されるように、小池さんといえば、切れ味鋭い論戦力です。

 1998年の初当選以来、7人の首相と44回にわたり論戦し、国会質問は315回(5日現在)。テレビ出演は今年だけでも70回を超えます。医療・介護や年金のみならず、金権腐敗の追及や、憲法や平和の問題など、国政のあらゆる分野で数々の実績をあげてきました。

他党も驚き

 マツダの本社工場、防府工場の派遣労働者約100人を7月、直接雇用させたたたかい。志位和夫委員長とともに小池さんも質問し、労働局による是正指導の力になりました。

 圧巻は、厚労省の内部文書をつきつけて要介護認定制度改悪に"待った"をかけた質問です(4月2日)。「すごい文書だ」と他党議員も驚き、舛添要一厚労相(当時)を「初めて見る紙なので...」と動揺させた追及でした。

 医療、介護など社会保障を大後退させた社会保障費削減路線と正面からたたかってきたのが小池さんでした。02年度から始まった2200億円の削減路線を10年間続ければ累積削減額が約13兆円に及ぶことを明らかにし、「社会保障充実は暮らしを温めるだけでなく、将来不安をなくし、雇用を増やし、経済に波及する。これこそ日本経済を立て直す道だ」と力説しました(6月18日)。

 医師不足や病院での産科治療中止など全国で矛盾が噴き出し、旧自公政権はついに10年度予算は2200億円削減を適用しないという閣議決定(6月23日)を出すに至りました。削減路線の転換に追い込む論戦の主役をつとめた小池さんに、医療・福祉関係者からは絶大な信頼が寄せられています。

現場を重視

 小池さんと懇談したことがある大学4年生の古川由利さん(23)=仮名=は「厳しく各党をやり込めるんだけれど温かみもあって人間味を感じる」と話します。「飲み会になれば話題は『就活』のことばかり。去年より今年の方が深刻です」と、就職先が決まらない厳しい実態を語ります。

 難病患者、ワーキングプアの若者たち、差別医療と高い保険料に苦しむお年寄り...。患者の一人ひとりと向き合い治療してきた医師としての経験もいかし、国民の苦難あるところ現場にかけつけるのが小池さんです。

 「ネットカフェ難民」を国会で初めて本格的にとりあげました(07年3月15日)。東京都大田区のネットカフェにみずから寝泊まりした体験にもとづく生々しい実態告発に「好ましくない」(柳沢伯夫厚労相・当時)との答弁を引き出しました。質問は民放テレビで放映され、多くの若者たちがブログで話題にしました。

 トヨタ過労死裁判でも名古屋地裁で原告勝利の判決直後に質問し「絶対に控訴すべきでない」と迫り、3日後には厚労省に控訴を断念させました。

 引きつづく質問では、トヨタの他の労働者のQC(「品質改善」)活動に対しても残業代の支払いを拡大させる画期的成果につながりました。こうした取り組みはQCサークルなど大企業で横行する「隠れたサービス残業」の問題点を白日の下にさらすことになりました。

 原爆症認定訴訟の全面解決、肝炎患者対策基本法制定、障害者自立支援法廃止への展望を切り開く上でも、原告や患者、障害者に寄り添い政府と交渉、質問での追及をとおして尽力してきました。

 東京で障害者自立支援法違憲訴訟をたたかっている原告の一人は「一刻も早く廃止して本当に障害者を支える新法に踏み出してほしい。小池さんには他党にも働きかけて実現してほしい」と期待を寄せます。

政策の中心

 小池さんは党政策委員長として政策づくりの中心に座っています。暮らし、社会保障、産業・中小企業、農漁業から安保・外交など、どんな問題にも精通。国民の願いに応えるため政治の中身をどう変えていくのか、日本の未来の方向をわかりやすく示す抜群の政策マンです。

 「日本共産党の農業再生プラン」も農村に足を運び、関係者の声に耳を傾けて政策を練り上げました。だからこそ、机上の空論ではなく力になる政策となりました。(1)価格保障・所得補償(2)農業の担い手を増やす(3)関税・輸入規制措置―などを掲げた同プランは、自民党の基盤だった農民との対話・共同を広げる力となっています。

 明治神宮で開かれた第38回東京都農業祭(11月2日)。小池さんも参加し、東京でとれた農産物を見て歩き、ゆく先々で激励をうけました。東京都農業協同組合中央会(JA東京中央会)の村野弘一会長とも対話がはずみました。「日本農業の再建の方向を示す日本共産党の提案が、確実に共感を広げていることを実感する一日でした」とふりかえる小池さん。確かな手ごたえに励まされ、7年ぶりの首都・東京の議席奪還に燃えています。

(2009年12月6日「しんぶん赤旗」より)